[十二国記] 十二国記 白銀の墟 玄の月 第一巻 ネタバレ感想

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ネタバレありです。

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感想

待ちに待った新刊。
前半は苛烈な生活をする中、国を生かすため、正すために耐え忍んで人たちのところでウルウルきた。
明らかになっていくことも増えるけど謎も増すばかり。

すでに2巻まで一度読み終わってるんですが、なんかホラー読んでる気分になりました。

情報量が多かったので自分用にまとめました。だいぶ時間かかっちゃった。
2巻についても今週中ぐらいでまとめたいな。
そして3巻出る前に誰かとあーでもないこーでもない話をしたい!

皆さんの感想もこの記事へのコメントか@ikemen_tokyo宛に是非教えて下さい。

泰麒・李斎の動き

  • 項梁・去思という同士を得て文州へ向かう
  • 民の悲惨な生活を見た泰麒、項梁を伴い鴻基へ向かう
    • 李斎には向かう場所、狙いを話していない その後連絡もしていない
    • 瑞州侯の権力で民を助けるのが目的?
    • 阿選に対して新王の元へ来たと説明
    • 白圭宮近辺の情報収集
  • 李斎は去思と共に文州へ向かい驍宗の手がかりを探す
    • 文州の乱の詳細がわかってくる
    • やはり函養山を目指さなければならない

文州の乱の時系列

驍宗がいなくなる前後の話がだいぶ詳しくかかれてましたね。
そして驍宗麾下の面々の動きについても。

瑞州 文州
弘始元年 新王即位
弘始二年1月 文州 古伯が土匪により占拠される
英章に出陣指示
翌日には先遣隊
3日後には殿が出立
半月後に琳羽到着
半月以内に古伯を開放
直前に近隣3箇所で土匪の反乱発生
鎮圧と反乱が繰り返されて戦火が拡大
弘始二年2月 霜元を伴い驍宗が文州へ向かう
弘始二年3月 驍宗、霜元到着
軍議で豊沢へ向かうことが決まる
進軍2日後、霜元が驍宗に腕が立つもの1人+精鋭15人を貸してほしいと言われる 騎乗付きで貸し出す
進軍3日後、俐珪軍が土匪の襲撃を受ける、驍宗が護衛25騎とともに行方不明なのがわかる
翌日、計都だけが帰ってくる
泰麒が王城で姿を消す
白雉末声の報がはいる
霜元、報告のために側近と都へ戻る
驍宗が率いていた軍(阿選軍)は師帥の品堅が率いて都へ帰還
代わりに臥信軍が派兵さる
弘始二年4月 徹底的な掃討が行われる
弘始二年5月 文州騒乱が一応の解決
承州で反乱
李斎 承州へ派兵される
霜元、承州へ派兵される
英章に帰還命令が出る、半数の兵は文州安定のためのこす
弘始二年6月 二声氏 李斎へ保護を求め白雉が鳴いていないことを伝える 李斎から 阿選謀反の報がはいる
阿選から 李斎謀反の報が入る
英章、霜元に李斎討伐の指示が出る
臥信に帰還命令
英章、霜元、臥信の部下 離散する
霜元、文州で離散
臥信、鴻基で離散
俐珪との連絡が途絶える
弘始二年8月末 瑞雲観が焼かれる

主要人物の生死

詳細がわかった人と相変わらず行方がわからない人。その後について会話の中でしか出てこない人。いろいろいました。

行方不明者と会話の中でしかでてこなかった面々がこの後からんでくることがあるのか。というのも楽しみですね。

名前 生死 状態
偽王 丈阿選 生存
乱の首謀者。宮殿奥に籠もり政を放置。
禁軍中軍将軍 英章 不明
文州で軍を解散。潜伏する。生死不明。
禁軍左軍将軍 巌趙 不明
白圭宮にて軟禁。
冢宰 詠仲 死亡
鳴蝕で受けた傷が元で死亡。
天官長太宰 皆白 不明 行方不明。
地官長大司徒 宣角 不明 行方不明。
冢宰 張運 生存
冢宰となり朝廷を我がものとする。
夏官長大司馬 芭墨 死亡 委州で処刑。
秋官長大司寇 花影 不明
李斎と別れてから不明
琅燦 生存
生存しているが冬官長からは解任されている。
瑞州令尹、傅相 正頼 不明
国庫の中身を隠匿して捕まる。
瑞州師右軍将軍 臥信 不明
鴻基で潜伏する。生死不明。
瑞州師中将軍 李斎 生存
右腕を失くしている
瑞州師左軍将軍 霜元 不明
文州で軍を解散。潜伏する。生死不明。

現在の白圭宮の体制

わかってるところだけを書き出し。

禁軍左軍将軍 成行 阿選の麾下
冢宰 張運 前春官長
天官長太宰 立昌 天官から抜擢

泰麒の策

戴国内をゆく中で貧困にあえぐ民を助けるために撮った行動というのには嘘はないと思いますが、最終的に泰麒が目指すところってどこなんでしょうね。
李斎に連絡を一切していないのも気になるところです。

阿選が政治を行わない理由

全く政に興味がいというか意に介さないのはなぜなんでしょうか。
肝心な部分はわからず。

耶利の正体、主公とは?

急に出てきた白圭宮の中の少女。
来ているものからそれなりに高い位かそれに近いところにいる人物のようです。

初登場時に飛ばした青鳥は北に向かっていきましたが、誰に何を伝えたのでしょうか。

また主公と読んでいるのは誰のことなのか。

獣のような身のこなし という記述もあったのでもしや半獣では?とか思いました。

正頼が隠匿した国庫の中身の行方

やはりこれが反阿選で立ち上がったときに軍資金になるんですかね?

古い戯れ歌について

意味ありげな歌が第一巻では3回出てきます。

① 6年前に大怪我をして匿われている人物@文州中央部
② 若者と宰領(おやかた)と言われる人物と火を囲む歌を歌う人物@文州
③ 暗闇にうずくまる人影@函養山? 文州東部瑶山

歌の歌詞

城の南で戦って北の郭で死んだのさ・・・・
野垂れ死にしてそのまんま、あとはカラスが喰らうだけ
おれのため 鳥のやつに言ってくれ
がっつく前にひとしきり もてなすつもりで泣けよって
野晒しのまま、ほら、墓もない
腐った肉さ 一体全体どうやって お前の口から逃げるのさ?

川音ざんざん 岸の茂みはまっくらけ
勇まし騎士さま 戦って死んで
馬っこ残され うろうろ困って鳴くばかり

身代を築くのにさ どうして南? なんで北?
そこのみのりを刈らないで
お前さま、いったい何を食うんだい
これで忠臣になろうって どうやってなりゃいいのかね?
充分いい臣下さ、お前さま 思ってやりなよ
本当にさ、臣下のことを思ってやったらどうなんだい

朝にぴんしゃん出掛けて攻めて 暮れて夜には帰らない

青字 ①のみで歌われる
赤字 ②のみで歌われる ①と③では・・・とあやふやな感じ

それぞれが置かれている状況、歌ってる歌詞が微妙に違うことからすべて違う人物が歌っていると考えられます。

また、軍人に広く歌われていたものなので同じ軍にいた可能性も高いです。

①と③は陽気、②は薄気味悪いという印象をもたれてるので①と③がより近い軍にいたのかな?という推測もできますね。

文州で消えた面々がこの中の誰かに当てはまるのか。といったところももうちょっと考えていきたいです。

ちなみにのこ歌、実在する「戦城南」というものみたいです。
そういえば崑崙から伝わったとか書いてありましたね。

 

第二巻のネタバレ感想も書きました

驍宗の安否についてもまとめました

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